「最後に、部下や同僚と深い対話をしたのは、いつでしたか?」
毎日のようにSlackでやり取りし、会議を重ねているのに、なぜか社員の本音が見えない…そんな悩みを抱えていませんか?実は、現代の企業研修や会議では「情報交換」は行われても「対話」は生まれていません。
株式会社創で10年以上屋久島でのワークショップを開催してきた経験から確信していることがあります。
組織の根本的な課題は、深い対話の欠如です。
アメリカの先住民たちは、焚き火を囲んで車座になり、上下の利害関係なく火を囲みながら語る深い対話を重ねていました。この古い知恵を現代の組織に活用することで、驚くほど簡単にコミュニケーションが変わります。本記事では、なぜ現代の研修では本音が出ないのか、そして鹿児島の企業でも実践できる根本的解決策をご紹介します。

目次
現代企業研修の深刻な問題|なぜ社員の本音が聞けないのか
現代の企業で行われている研修や会議を振り返ってみてください。果たして、参加者の本音は聞けているでしょうか?
情報交換と対話の決定的な違い
多くの企業で日常的に行われているのは「情報交換」です。
売上報告、進捗確認、課題の共有…これらは確かに重要ですが、
人の心を動かす「対話」とは根本的に異なります。
情報交換では、事実や数字のやり取りが中心となり、参加者は「次に何を言おう」「反論したいな」「早く終わらないかな」と考えながら話を聞いています。
一方、真の対話では、相手の言葉の奥にある感情や想いに耳を傾け、自分自身とも向き合う時間が生まれます。
会議で起こっている表面的なやり取りの実態
「何か質問はありますか?」と問いかけても、シーンとした空気が流れる。
これは決して参加者に疑問がないからではありません。
現代の企業文化では、以下のような心理的ブロックが働いています:
・上司に反対意見を言いにくい雰囲気
・「こんなことを聞いて恥ずかしくないか」という不安
・評価に影響するかもしれないという恐れ
・時間を取らせてはいけないという遠慮
結果として、本当に大切な課題や創造的なアイデアが埋もれてしまい、組織の成長機会を逃しているのです。

本音が出ない環境が組織に与える深刻な悪影響
この状況が続くと、組織には以下のような問題が蓄積されます:
・社員のエンゲージメント低下(ギャラップ社調査:日本は世界最低水準の6%)
・離職率の増加(厚生労働省発表:新卒3年以内離職率32.3%)
・イノベーションの停滞
・チーム内の信頼関係悪化
・経営陣と現場の認識ギャップ拡大
これらはすべて、表面的なコミュニケーションが招いた結果なのです。
古代ネイティブアメリカンの知恵|トーキングスティックの力
現代の企業が直面するコミュニケーション課題の解決策は、実は何千年も前から存在していました。
アメリカの先住民たちが実践していた「火を囲みながら語る」対話の知恵です。
トーキングスティックとは何か
アメリカの先住民の長老たちは、重要な決断や問題解決の際、必ず焚き火を囲んで車座になりました。そこで使われていたのが「トーキングスティック」という神聖な棒です。
このシステムは驚くほどシンプルです:
・参加者全員が円になって座る
・トーキングスティックを持っている人だけが話す
・他の人は「ただひたすらに聞く」
・反論も議論もしない
・スティックが一周するまで続ける
現代の会議とは正反対のアプローチですが、この方法によって先住民たちは何世紀にもわたって部族の重要な問題を解決してきました。

焚き火を囲む深い対話の仕組み
なぜ焚き火を囲むことが重要なのでしょうか?火には人の心を開く不思議な力があります。
火を見つめていると、日常の役職や肩書きが意味を失い、一人の人間として向き合うことができます。揺らめく炎は時間の感覚を変え、急かされることなく、ゆっくりと内面と対話する空間を作り出します。
屋久島でのワークショップでも、焚き火を囲んだ瞬間から参加者の表情が変わります。普段は「部長」「主任」として話していた人たちが、「私は実は…」「本当のところ…」という言葉で語り始めるのです。
「ただひたすらに聞く」ことの真の意味
現代人が最も苦手とするのが、この「ただひたすらに聞く」ことです。人の話を聞いている時、私たちは無意識に以下のことを考えています:
・次に何を言い返そうか ・どこで反論しようか ・自分の体験談を話そう ・この話はいつ終わるのか
しかし、トーキングスティックの精神では、話している人の言葉に100%集中し、その奥にある感情や想いを感じ取ろうとします。不思議なことに、人の話を深く聞いているうちに、自分自身の内面にも気づきが生まれます。
聞くことは、実は自分自身との対話でもあるのです。
現代組織への応用可能性
この古い知恵は、現代の企業にも十分応用できます。重要なのは焚き火の有無ではなく、「深く聞き合う場」を意図的に作ることです。
会議室でも、役職を一時的に忘れ、一人の人間として率直に語り合う時間を設ければ、驚くほど本音の対話が生まれます。
屋久島で実証された組織変革|焚き火対話が生み出す劇的効果
株式会社創が屋久島で10年以上開催してきた企業研修では、火を囲みながら語る対話によって組織の変化を数多く体験してきました。その実際の様子をご紹介します。
実際の企業研修での変化の様子
屋久島でのリトリートやワークショップでは、必ず焚き火の時間を設けています。理由は簡単で、対話をするためです。
焚き火を囲んでいると、不思議なことが起こります。普段は話さないような深い話が、自然と出てくるのです。
「実は昔から…」「本当は…」そんな言葉で始まる本音が、ポツリポツリと溢れ出してきます。
参加者の表情が変わる瞬間
最初は戸惑っていた参加者の皆さんも、30分もすると表情が変わります。聞いている人も、単に待っているのではなく、自分自身と内省しながら聞いているのです。
人の話を聞きながら気づくのは、結局は自分自身なのです。
深い対話が組織にもたらす根本的変化
この「ただひたすらに聞く」姿勢は、チーム運営においても非常に重要です。
会議で誰かが話しているとき、多くの人は「次は何を言おう」「反論したいな」「早く終わらないかな」そんなことを考えています。
しかし、トーキングスティックの精神で、ただひたすらに聞く時間を作ると、今まで見えなかった本音や、隠れていたアイデアが浮かび上がってきます。
一方的に決めるのではなく、みんなの声を深く聞いて、最適解を見つけていく。そんな「つながり」を大切にした組織づくりが、これからの時代には必要なのです。
持続する変化の理由
10年以上この活動を続けてきて確信していることは、深い対話こそが人と組織の可能性を引き出すということです。
表面的な情報交換ではなく、心と心がつながる対話によって、組織は根本から変わっていくのです。

都市部の企業でも実践可能|今日から始める深い対話の作り方
「都市部では焚き火スペースがないから対話ができない」とよく言われますが、実は違います。本当の理由は、自分の声に耳を傾ける環境と時間がないからなのです。
焚き火がなくてもできる対話環境の整備
都市部でも対話は可能です。実際に効果的な方法をお教えします。
1. ゆっくりと時間を作る
・朝起きて、すぐにスマホを見ない
・夜寝る前の10分間、何も考えない時間を作る
・会議前に5分間の「準備の時間」を設ける
2. 丁寧に飲み物を入れる
・コーヒーを入れる過程を意識的に味わう
・お湯の音、香り、湯気…すべてに意識を向ける
・この時間を「自分との対話」として大切にする
3. 文字に思いを綴る
・日記やnoteに想いを書く
・頭の中のもやもやを言語化する
・書くことで自分の本音に気づく
4. 瞑想の時間を持つ
・5分でもいいから、呼吸に意識を向ける
・自分の内側の声に耳を澄ませる
これらはすべて、自分との対話につながっています。

会議での「聞く時間」の設け方
現代社会は「効率」「スピード」「結果」ばかりが重視されています。でも、人間の心は機械ではありません。
・ゆっくり考える時間 ・立ち止まって振り返る時間 ・何も生産しない時間
こういう時間があるからこそ、本当に大切なことに気づけるのです。
大切なことは、「考える」ということ。「保留にする」ということ。すぐに答えを求めず、すぐに答えを出さず、問いかける時間、自分と対話する時間を大切にすることです。
組織に対話文化を根付かせる具体的手法
忙しい日常の中で、私たちは気づかないうちに自分との対話を忘れてしまっています。
・LINEの返信 ・会議の準備 ・SNSのチェック ・売上げや数字の話
これらは情報交換であって、対話ではありません。議論になってしまうのです。
対話とは何か?それは: ・自然との対話(つながりを感じながら) ・人との対話(深く聞き、深く話す) ・自分自身との対話(内面と向き合う)
この3つなのです。
都市部でも、この3つの対話を意識的に取り入れることで、組織のコミュニケーションは根本から変わります。重要なのは「場所」ではなく「姿勢」なのです。
SOUが提供する根本的解決アプローチ|鹿児島企業の新しい選択肢
株式会社創では、鹿児島・屋久島の世界自然遺産環境を活用し、従来の研修では実現できない根本的な組織変革をサポートしています。
屋久島での焚き火対話研修の特徴
屋久島は「つながりの島」です。つながりを圧倒的なスケールで感じることができます。
それは自然とのつながりを感じるということでもあり、人と人とのつながりを感じることでもあり、そして自分とのつながりを感じることでもあります。
この圧倒的なつながりの体験が、人と組織を根本から変えていくのです。
屋久島の森には、人と組織を根本から変える力があります。樹齢数千年の屋久杉に囲まれた環境では、日常から完全に離れた視点での率直な対話が可能になります。
従来研修との根本的な違い
一般的な研修との違いは明確です:
従来の研修
・スキルやノウハウの習得が中心
・短期的な効果に留まりがち
・表面的な改善に終わる
SOUのアプローチ
・人間の根本的なつながりを重視
・深い対話による内面からの変化
・持続的な組織文化の変革
私たちが向かうのは「氷山の下」の部分です。見える問題ではなく、潜在的な課題にアプローチします。

提供プログラムの概要
・チームビルディングプログラム:実践的な協働体験を通じて、本気で信頼し合えるチームを創り上げます
・森の経営ダイアログ:悠久の森に守られた場で、本質的な対話を重ね、組織の未来を紡ぎ出します ・ネクストリーダー育成プログラム:次世代を担うリーダーとして必要な視座と実践力を育みます
・屋久島キャンプリトリート:大自然の中での特別な体験を通じて、仲間との絆を深めます>>
導入プロセスと期待効果
まずは無料カウンセリング(60分)で、組織の現状や課題について詳しくお聞かせください。
その内容を基に、最適なプログラムをご提案いたします。
屋久島での体験は、単なる研修を超えた深い変革をもたらします。
火を囲みながら語る対話を通じて、組織の新しい可能性を発見してみませんか?
まとめ
現代の企業研修では「情報交換」は行われても「対話」は生まれていません。しかし、アメリカの先住民たちが実践していた「火を囲みながら語る」対話の知恵を活用することで、組織のコミュニケーションは根本から変わります。
重要なのは、ただひたすらに聞く時間を作ること。そして、自然との対話、人との対話、自分自身との対話を大切にすることです。
深い対話こそが、人と組織の可能性を引き出す鍵なのです。
「つながり」を大切にした組織づくりを始めませんか?
あなたの組織でも、本音で語り合える関係性を築くことは可能です。そんな「つながり」を大切にした組織づくりについて、もっと深く体験してみませんか?
株式会社創では、屋久島の自然の力を活かして、組織の可能性を引き出すお手伝いをしています。焚き火を囲んでの本格的な対話体験で、チームの新しい可能性を発見してください。
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